4/3に開業したヱビスブルワリートウキョウに行ってきました。
この醸造所は、恵比寿にあるヱビスビール記念館跡地に設けられました。元々この地にはサッポロビールの前身の一つである日本麦酒醸造会社の恵比寿工場があり(1889年10月竣工)、そこでヱビスビールの前身である恵比壽麦酒が作られていました(1890年2月製造開始)が、1988年7月に工場が閉鎖され、工場跡にヱビスガーデンプレイスとヱビスビール記念館が出来ました。
それから約35年後の2024年4月3日、ヱビスのリブランディングの一環として、ヱビスビール誕生の地である恵比寿で醸造再開することにし、博物館を醸造所に改築して開業したのがこの醸造所です。エントランスから地階へ行くと、正面奥に醸造所、左側にヱビスの歴史展示スペース、右側に飲食スペース、そのさらに奥にオーダー&サーブカウンターがあります。
オーダー&サーブカウンターです。開業初日とはいえ平日なので混んでないだろうと思ってたらメチャ混んでました。
オーダーするため列に並んでる最中、カウンターの天井を眺めてたら柱の裏に恵比寿様が隠れてて、天井の鏡に写ってました。細かいところに遊び心を散りばめてますね。
やっとビールを受け取りました。列に並んでからビールを受け取るまで約40分。平日とはいえ、やはりオープン初日は混みますね。さて、では飲みましょうか。左からインフィニティ、フォギーエール2024、インフィニティブラック。
まずフォギーエール2024は期間限定ビールとのこと。色は黄金色〜薄い橙色でSRMは5くらい?透明度は低い。香りをかぐとほんのりマンゴー、パイナップルのアロマ。口に含むと、うっすらとアロマ同様なフレーバーを、かすかな雑穀感と酸味と共に、少しウォータリーに感じる。苦味は奥にかすかに感じるけど実際のIBUは感じるより少し高そうな気がする。勢いつけて飲むとボディが増す。奥でかすかにアーシーな感じもあるかも?
次にインフィニティブラック。香りをかぐとミルクチョコのアロマ。口に含むと、オレンジピール入りのビターチョコに似た甘酸味を感じる。ボディはスッとしてミディアムだけど、苦味とビターチョコのフレーバーで重厚に感じる。
この他に煙々というスモークビールが数量限定であったが完売していました。開業は4月3日12時からで、訪問して注文したのが14時だったので、たった2時間で完売したことになります。数量限定にしすぎでしょw
インフィニティをおかわり。インフィニティはヱビスビール誕生時のレシピで使われていたホップ(テトナンガー)を一部使用した醸造所のフラッグシップビールとのこと。色は黄金色でSRMは6くらい。透明度は高い。香りをかぐと青リンゴのアロマ。口に含むと、まろやかな口当たりの中に青リンゴのフレーバーを感じる。キレは穏やかでボディもミディアム。苦味も柔らかい。去年の 9月に飲んだプロトタイプと全く違う味。だが勢いつけて口に含むとプロトタイプに近いキレと酸味を含んだフラワリーかつ青リンゴなフレーバーを感じる。ちなみにプロトタイプはこれ↓
飲み終わったので歴史展示スペースへ。
昔はビール一本の値段がかけそば10杯分だったとのこと。高級品ですなぁ。
恵比寿ビールビアホールでアテとして提供されていた大根スライス。この他にフキの佃煮やえんどう豆なども提供していたとのこと。ちなみに大根スライスはマズイと不評だったらしい(ちなみに恵比寿ビールビアホールは1889年8月4日に日本初のビアホールを謳って誕生したビアホール。現在の銀座ライオンの前身である。なので銀座ライオンは毎年この日を「ビアホールの日」として半額デーにしています)。
ヱビスビールが登場する小説や漫画。
醸造スペース。年間13万リッターを醸造する予定とのこと。その右奥にあるカウンターではブルワーと話が出来るそうです。